日本酒雑学②特定名称酒
特定名称酒
特定名称は吟醸酒、純米酒、本醸造の事を言います。
白米とは、玄米からぬかや胚芽などの表層部を削り去った状態の米を言います。
たとえば、精米歩合70%なら、玄米の表層部を30%削った白米の事を言います。
米だけを使ったお酒を純米酒、精米歩合60%以下の米と醸造アルコールで造ったお酒を吟醸酒、精米70%以下の米と醸造アルコールで造ったお酒を本醸造と言います。
精米80%以下の米と醸造アルコールで造った酒は?
日本酒、清酒になります。
特定名称酒の種類
酒造りに使う米の割合は、およそ麹米用に2割、酒母用に1割、掛米用に7割を使用します。
麹米の割合を15%以上を使うよう規定があります。
純米大吟醸
米、米麹、精米歩合50%以下のお酒。
純米吟醸
米、米麹、精米歩合60%以下のお酒
特別純米酒
米、米麹、精米歩合60%以下の特別な製造方法のお酒
純米酒
米、米麹だけのお酒
吟醸酒
米、米麹、醸造アルコール、精米歩合60%以下のお酒
特別本醸造
米、米麹、醸造アルコール、精米歩合60%以下、特別な製造方法のお酒
本醸造
米、米麹、醸造アルコール、精米歩合70%以下
の8種類に分類されます。
※ポイント
純米酒には精米歩合の規定がない!
吟醸と本醸造は精米歩合を意識すると良いです。
製造の違いによる日本酒の種類
生酒
生まれたままの日本酒です。酒蔵でしか味わえなかったフレッシュな美味しさを、そのまま瓶詰しました。純米生、吟醸生など色々なタイプがあります。
生貯蔵酒
搾りたての日本酒をそのまま低温で貯蔵し、出荷時に一度だけ加熱(火入れ)しています。生の風味がそのまま残っていて、いつまでのフレッシュで美味しいお酒です。
生詰酒
火入れ貯蔵した酒は、程良く熟して品質が安定しています。熟した酒を加熱(火入れ)せず、瓶詰出荷した日本酒。
生一本
自分の工場で造った自醸酒で純米酒です。
原酒
一般の市販酒は加水していますが、原酒は水を一切加えていなのでアルコール分は高く、18~20度もあり、風味は濃淳です。
おり酒
にごり酒に似ていますが、製法がちょっと違います。醪を目の細かい布で、ていねいにこしても微細な麹と酵母などが混ざり、タンクの底に沈殿します。
これを集めて、白く濁ったままにしておいたのがおり酒です。
高濃度酒
アルコールの度数を高くしてある酒。24度くらいから36度くらいまであります。
長期貯蔵酒
ワインでは100年以上寝かせたものや、ウィスキーなどでは年代物がまろやかでこくがあります。
しかし、日本酒の中でも吟醸酒のようなタイプの酒は、長期間貯蔵することでかえってまろやかになります。
2年、3年、あるいは5年以上貯蔵された古酒がみられるようになりました。
たるさけ
樽に詰め樽の木の香りを生かした酒。樽の材料としては杉、なかでも吉野杉が最高とされています。
にごり酒
醪を目の粗い布でこしただけの白く濁ってる白濁酒。出荷のとき加熱、殺菌してないものを活性酒ともいい、酵母や酵素が生きたままです。
ソフト酒
女性にも評判でアルコール分を押さえた軽い酒です。10度から14前後で、アルコールの弱い方や、軽く酔いたいときにピッタリです。
発泡酒
炭酸ガスを吹き込んだお酒。シャンパンのような口当たりなので、夏向き。アルコール分8度ぐらいです。
高酸味酒
白麹などを使用して造った日本酒で酸味が強い。