日本酒雑学‐18 料理と酒
①ハーモニー
(同調・相乗効果)
お酒と料理に、同じような「香り」「味わい」「後味」「余韻」「食感」があれば、相乗効果や同調があり、味覚生理的に誰もが美味しいと感じます。
美味しいと感じるのはほとんどの理由がこれです。
香りの高いタイプ
白身魚の薄造りにゆずぽん酢醤油が甘酸っぱさの相乗効果で美味しく感じます。
ニッツァレナチーズとトマトとバジルのサラダ「カブレーゼ」もぴったりです。
アップルパイやバナナタルトなどのフルーツスィーツにもよく合います。
フルーティーさの相乗効果です。
軽快でなめらかタイプ
ほうれん草のおひたしや冷や奴があっさり同士で無理なく同調します。
コクのあるタイプ
お米のうま味がたっぷりなので、ブリ大根や肉じゃがなど、うま味たっぷりの料理が合います。
乳製品のようなコクとクリーミーさのある生酛造りの純米酒ならば、サーモンのグラタンやカルボラーナとも素敵な相乗効果を生み出します。
熟成タイプ
スパイシーさの同調で、麻婆豆腐や山椒たっぷりのウナギのかば焼きも感動の美味しい組み合わせです。
濃醇で香ばしい甘さを持つ熟成酒には、ドライフルーツやガトー・オ・ショコラ、モンブラン、栗ようかんやどら焼きなどの和洋のスイーツがみごとな相乗効果があります。
ざっくり
少し乱暴でさっくりですが!
甘い料理には甘いお酒
酸っぱい料理には酸味のあるお酒
軽くてさっぱりした料理には軽やかなお酒
濃厚で重い料理には濃醇で重いお酒が同調します。
次回はマリアージュ(第三の味わい)です