夏に燗酒

夏に燗酒と言うと、えー!と思います。

夏は暑いがゆえに、冷たいものを飲み過ぎてしまったり、室内では冷房が欠かせなかったりと、意外と身体が冷えてしまっています。

そのように冷えてしまった身体のまま、居酒屋に行って「キンキンに冷えたビール」ばかり飲んでいては、さらに身体を冷やす一方です。

このように意外と身体が冷えてしまっている夏には、キンキンに冷えたビールよりも日本酒、特に燗酒がおすすめです!

燗酒は体に優しい

なぜ、日本酒の燗酒がおすすめか?

それは日本酒の身体を温める効果に加えて、さらに温かい飲み物を口にすることで身体が温まるからです。

日本酒には、他のお酒に比べて身体を温める効果があります。

昔から「暑いときにはあたたかいものを」とよく言われます。

実際に江戸時代に書かれた「養生訓」という文献には「酒は夏月も温なるべし。冷飲は脾胃を破る。」という記述があります。

なんでも、体温に近い温度で飲むことで身体への負担が減らせるようです。江戸時代の頃から夏に燗酒がすすめられていたんですね。

飲みすぎ防止になる

また、日本酒の飲み過ぎも防ぐことができます。

一般的にアルコールは体温に近い温度で吸収されます。

冷たいお酒は体内に入ってから時間をかけて温まり、ようやく吸収されます。

そのため、お酒を飲んでから酔いがまわるまでのタイムラグが長くなります。

その結果、実際に飲んだアルコールの量を把握できずに、飲み過ぎにつながってしまうのです。

燗酒は、体温に近い温度で飲むことになりますので、飲んでから酔うまでのタイムラグが短く、お酒を飲みながら自分の酔いを把握できるため「知らない間に飲み過ぎていた」ということを防げるのですね。

今年は夏に燗酒で暑い夏を乗り切りましょう!