店主の独り言③好きな酒を売る
これは難しい問題です。
これはお客様には全くもって関係ない話なんです、読みたい人だけ読んでください。馬鹿みたいだけどこれで結構悩んでいました。
やっとここ数年で吹っ切れました。
遅い!遅すぎますね!これは反省です。
原点に戻って
なぜ?日本酒を売り始めたか!
大体、日本酒は不味くて、飲んだら次の日に頭が痛くなって大嫌いでした。大学を出て家に帰って酒屋を継いだ時に思ったのは、「なぜあんな不味い物に金を出すか!」
ビールも重たいし、日本酒なんて一箱一升瓶が10本も入ってるからそれをアパートの3階とかもう大変です。
そんな時に知り合いの酒屋からこれ飲んでと1本の酒をもらったのですが、これが美味しかった。
俺の売ってる酒はなんだろうと?
お客さんに1本、1本説明して売ると「美味しい」と言う声が!
でも!数はたくさん売れない。
欲に目がくらんで!
雑誌に出ている有名なお酒だったら、たくさん売れるかも!
って感じで八海山を山口県で一番最初に取引を始め、久保田も宇部で一番最初に取り引き始めました。
売れるけど楽しくない!売れるけど在庫も増える!
お客さんの要望に応えると
「あの酒は入らないか?」とお客さんの要望に応えていると、在庫もどんどん増えていきました。
それよりの、売れているのに商売が楽しくない!
俺は何をしているのだろって自問自答していました。
自分の好きな酒だけ売る!
店主の独り言②日本酒の選び方でも書いたのですが
①同じ市内で売ってる店があれば取り扱わない。
②自分の好きな酒、自分の好きな蔵元を売る。
③数は追わない。
この3つの原則を決めると、すっと心が楽になって商売が楽しくなりました。