不味い酒はない
世の中には不味い酒はない
【酒屋が思う疑問】
地酒を30年以上売ってきた酒屋の疑問です。
①雑誌に掲載される有名な酒は美味しいのか?
②売れてる酒は美味しいのか?
③小さな蔵の酒は美味しのか?
④手に入りにくい酒は美味しいのか?
⑤ブームの酒はブームで終わるのか?
①雑誌に掲載される有名な酒は美味しいのか?
これは半分正解で半分間違いだと思っています。
雑誌に出るときは記者が調べて、飲んで掲載していると思います。
でも、酒屋が雑誌を買収すると言う噂もちらほら聞きます。
雑誌が酒の特集をする時は毎年同じ時期にあります。
次の年には掲載されるお酒の8割は変わっています。
これって何って感じです。
毎年雑誌でこれは美味しいと言う銘柄が出たらそのうち全国の酒蔵がでる。
だったら有名って何なのって感じです。
②売れてる酒は美味しいのか?
美味しいから売れると考えると、売れてる酒は美味しいと言えます。
でも、当店の店を見てみると皆が知っている1800ml入りのパック酒は一ケ月に1本しか売れません。
あ!それは当店のお客が少ないのが原因か。
それはさておき本題の売れてる酒は美味しいのか?
平成29年の販売実績は①白鶴、②月桂冠、③松竹梅です。
当店は月桂冠の900mlパックが1本あるだけで、そのパックも一ケ月で1本売れるか、売れないかだから、当店では売れてる酒は美味しいのかの判断はできません。
③小さな蔵の酒は美味しいのか?
小さな蔵の酒は手作りだから美味しい
これって本当にそうなの?
売れないから少ししか造れないと言う可能性もあります。
品質を守るために量を増やさないとも言えます。
さて!どっちだろう?
私の考えは半分正解で半分不正解かな。
売れて大量生産すると必ず品質は落ちます。
これは日本酒に限らず全ての商品に当てはまると思いますので答えは正解です。
しかし、そもそも造っても売れなから小さいままだたのなら答えは不正解です。
その答えは手に入り易いか、入りにくいかで答えがでます。
④手に入りにくい酒は美味しいのか?
SAKE TIME 2023年㋀版によると
①十四代、②陽乃鳥、③信州亀齢になっています。
全部飲んだ事はありますが確かに美味いです。
十四代は特約店が全国で30店舗ぐらいしかないから、近くに特約店がない場合が多いいです。
陽乃鳥は売っている店は少ないけど十四代ほどではないので探せばあるけど販売量が少ない。
信州亀齢は地元以外なかなか特約店が少ないので県外の人が手に入れにくい。
地酒は元々そう言う物だからそれで良いと思う。
⑤ブームで売れたお酒はブームで終わるのか?
これは蔵元の考え方で100%決まります。
ブームで売れた利益でそれをどうするのか?
会社、自分に投資するのか?
遊びに使うのか?
ブームで飛躍した蔵、消えた蔵
それぞれです。